〇「もみ返し」と「好転反応」の違い
好転反応をご存じですか?
もみ返しと混同されがちですが、両者は全くの別物です。
【もみ返しとは?】
強い矯正、長時間のマッサージ、等の間違った施術により、筋肉・関節・靱帯等にダメージが生じ痛みや不調が現れる事をいいます。
症状としては
・4日以上続く痛みやだるさ
・痛みや不調の悪化
・吐き気
・頭痛等が続く
・不眠
などがみられます。
もみ返しの原因
過度な刺激や誤った施術が考えられます。
筋肉はたくさんの筋繊維という繊維でできています。体には600以上の筋肉が存在し、生命活動を維持するうえでも重要な役割を果たしています。
力任せの施術や長時間のマッサージを行うことにより筋肉内の毛細血管を大量に破壊し、炎症を起こしてしまうのです。
また強い矯正や施術中の無理な姿勢などは関節を痛める可能性大です。
姿勢悪化・身体への負担増大になり、もみ返しが起こる原因と言えます。
人によって違いはありますが、回復するまで通常2~4日、長い方ですと10日ほどかかります。
国家資格を持たない施術者にマッサージを受けたり、ボキボキならすような無理な矯正でしびれが出たり、歩くのも大変になったりと症状を悪化させてしまい、当院に来院される方もいらっしゃいます。
【好転反応とは?】
施術後、身体が回復に向かう過程で一時的に起こる身体反応。
固まった関節が動き、筋肉がほぐれ、溜まった老廃物が血液中に流れる事で発生します。好転反応は言葉の通り体が悪い状態から良い状態へと変わっている事を示しています。
好転反応の4分類
☆弛緩反応
施術により長期間固まっていた筋肉や関節が動き出す事で、運動後に似た体のだるさ、筋肉痛、疲れ、眠気などを感じやすくなります。
☆過剰反応
冷えた体でお風呂に入ると、急激に血行が良くなり体が温まりかゆくなった経験はありませんか?あの状態と同じことが整体の施術によっても起きるのです。
施術によって血行が良くなり施術部位に血液が集まり、神経の動きが正常になることによって、今まで感じにくくなっていた痛みが感じやすくなります。
よって施術部位の痛みや炎症、かゆみなどが起こります。
☆排泄反応
細胞が活性化され、体の解毒作用が正常に働き、身体に溜まっていた老廃物、毒素、疲労物質を体外に排出する時の反応です。
吹き出物ができたり、ニキビができたりする方もいますし、排便や排尿の量や色、においに変化を感じる方もいらっしゃいます。
風や花粉症の時に鼻水・くしゃみ・咳などがでるのも排泄反応といえます。
☆回復反応
疲労物質や老廃物が血液やリンパに流れ出した際に感じる症状です。
発熱や吐き気、腹痛、動機などの症状が現れますが、老廃物を体外に出し切ると快調になります。
好転反応は回復の為の一時的な反応で不快に感じますが、長くても症状は3~4日で収まります。
好転反応の症状がみられたときは、体の循環やバランスを促す対処方法を心がけると良いでしょう。
好転反応自体に体の循環やバランスを改善させようとする働きがあるので、そこをサポートすることで、スムーズな回復か期待できます。
体操やストレッチ、ウォーキングなどの軽い運動、十分な水分補給によって体の循環を促し、疲労物質・老廃物の排出もスムーズになります。
しかし、だるさや発熱が強い場合は控えてくだい。
40度程の浴槽につかり、発汗を促し代謝をあげるのも良いですし、リラックスした時間を過ごすことも必要です。
施術後は水分を多く取り(1日水1.5~2ℓ)睡眠時間も約8時間取りましょう。
水分は常温や白湯がおすすめです。
水分と睡眠時間を多く取ると、老廃物質も流されやすくなり、回復しやすくなります。
好転反応の症状をしっかり理解する事によって、回復に向け安心して対処できます。辛い症状もあるかと思いますが、軽い運動やストレッチを行い、十分な水分補給と質の高い睡眠でゆっくり回復を待ちましょう。
根本から良くなるまでには心配なことも多くあるかと思いますが、我慢や自己判断せずに遠慮なくご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。